法昌寺報恩講

きょうは、私の実家である幌延町下沼、法昌寺の報恩講でした。僕は西光寺住職として、今年も出勤させていただきました。毎年のことだけど、毎年違う。それにきょうはとっても寒くて雨。少し雪も降ってました。テレビのニュースとは次元が違う、道北の気候。そんな天候の中、ありがたいことに、たくさんの方がお参りにいらしてくださいました。お坊さんのお話しは、栗沢町報恩寺、辰田真弥さんです。『救急大悲』という言葉を引用され、阿弥陀さまのお救いをお話しいただきました。(辰田さんは、7月6日の西光寺常例法座にもお越しいただく予定です。宜しくお願い致します。) 法昌寺報恩講は、以前は9月に行っておりました。それも、お昼、夕方、朝、午前と2日間の工程で全4座。夜のお説教、それから控室で御法中(ごほっちゅう)のお坊さんたちが会食をし、そのままお寺に泊まる。本堂では婦人会のおばあちゃん達が布団を敷いて寝る。なんだかお祭りさわぎのように賑やかな雰囲気を子供ながらに感じて、毎年ちょっと楽しみな自分がいました。午前最後のお参り、所謂ご満座がおわり、最後のお説教が終るとすべて終了。その後はまつりの後感がお寺に漂い、寂しかったことを覚えています。時代は変わり、この法要も4月へ移行。御門徒の8割が酪農を営んでいる農家さんなので、農繁期を避け、そして2日間のところを1日に絞り、なんとか多くの人にお参りにきてもらうようにとの思いや、法座の日を1日にするというのも、住職は相当悩んだそうです。今は4月の報恩講も定着してきていますが、時代とともにお寺の在り方やスタイルは変わるけど、変わらないお救いのお話が聞けるのは、やはりお寺の良いところだと思います。ナンマンダブツ。