特別常例法座

 7月6日、午前10時より『特別常例法座』を厳修(ごんしゅう)。お彼岸、お盆、報恩講といった毎年行われるお寺の行事(正式には法要といいます)とは別に行った今回の法座(法座。ほうざと読みます。つまり、お寺でお坊さんのおはなしを聞く集まりのことです)。もっとみなさんにお寺にきてお坊さんのお話しを聞いてほしい。ご縁に出遇ってほしい。そう思っていた時、北海道区布教団から『法座開設のお手伝い』という企画をいただき、今回のご縁が実現した。
 現在、西光寺は年間6回の法要を勤めている。修正会(お正月のお参り)、春・秋のお彼岸、永代経法要、お盆、報恩講。その中で、布教使さんをお招きし御法話をいただくのは永代経と報恩講の2回のみ。とっても貴重な2回である。他の法要に関しては住職がお話しをさせていただいているが、全国各地、いろいろなお坊さんが存在している中で『布教使』さんもまた、十人十色。だからこそ、この『ご法座』が一回でも多く増えることによって、お参りの方にはいろいろなお話しを聞いてもらえる、ご縁に出遇えるチャンスになる、と思っている。
 今回は、岩見沢市栗沢町・報恩寺ご住職『辰田真弥』さんにお越しいただき、法味豊かなお話しをたっぷりとしてくださった。
西光寺からお願いした時間は45分。長めの一席。その45分の中に、とっても大切なことをいくつもいただいたような気がする。
 『一期一会だから、毎日が臨終勤行』。辰田さんがお話しの途中で仰った一言。ボク自身が、ハッとさせられる言葉だった。
確かに、また会える保証はどこにもない。きょうのこのお参りが、みんなで唱えたお経が最後かもしれない。次はいつ会えるかわからない。予定はあってもうまくいかない場合もある。だとすれば、いまこの時間。この時間がとてつもなくかけがえのないものに思えてくる。
 普段はなかなか思わない、気づかないことを今一度ゆっくりと考えさせてくれる。それが、お寺というところ。
 今回のご縁を形にしてくださった北海道教区布教団、教務所の方々、遠方よりお越しいただいた辰田さんにこころより感謝を申し上げます。
次の特別常例法座は12月7日を予定しております。どなたでもお待ちしております。