この度の記念法話に、苫小牧市より正光寺御住職・吉井直道師にお越しいただきました。
『報恩講』、『継職奉告法要』、その意味をお伝えくださいました。
良く通る温かみのある声で、吉井さんのその語り口に御門徒の皆様は大変喜んでおりました。
ボクが法務員(ほうむいん。お寺の僧侶のことです)だったころ、勤務先のお寺に吉井さんが布教で来られ、御門徒の皆様と本堂で御法話を聴かせていただくご縁がありました。その時に「今後もしも、ボクがいつかどこかのお寺の住職にさせていただくご縁があったならば、この人に必ず布教に来ていただきたい」…そんなことを漠然と思っておりました。
それから数年。「今後、もしも」ということが現実となり、ボクは住職になりました。
長年お世話になった勤務地を離れ、自分自身が、いち住職としてこの西光寺をお預かりさせていただくご縁となり、あれやこれやと奔走する日々が始まりました。そして、度重なる役員会の中で、継職法要は来年10月の報恩講と併せてお勤めしようということになり、真っ先に頭に浮かんだのが吉井さんの顔でした。そのときボクは、吉井さんと面識はほぼ無いにひとしい、ご縁の薄い関係性でした。しかし、共通の知り合いを通じて(ここでは省略させていだきますが、これも本当にご縁です。山口さんありがとうございました。)連絡先を聞き、改めてご挨拶をさせていただきました。一年以上も前からのお約束でしたが、吉井さんのご都合とこれから多忙なスケジュールが予想されることもあるなかで、はたして苫小牧から稚内に無事に行くことができるだろうか。万が一、当日御迷惑をおかけすることになるのでは。いろいろなご相談をさせていただきました。やはり最後は『なんとしても、来てほしい。お聴聞させていただきたい』という思いひとつでした。
当日は飛行機の心配もありましたが、無事にご到着され、空港の到着ロビーで吉井さんの顔を拝見したときにはホットひと安心しました。
御法話の中でも申されていましたが、『お陰様』ということをしみじみ感じた一日でありました。吉井御住職様、この度の布教を引き受けて下さり、改めて感謝申し上げます。
ありがとうございました&ご縁の時にはまた是非宜しくお願い致します。
報恩講・継職法要➃

