住職継職奉告法要にむけて~事前習礼~

来る10月9日。西光寺報恩講とともに、第3世住職継職奉告法要を勤修予定。いわゆる、前住職から新住職に引き継ぐ、お寺としては大きな節目でもあり、またとないお祝いの法要(お寺の行事)でもある。それにちなんで、宗谷組(そうやそ。浄土真宗には全国各地、各エリア毎に「組」という組分けがあり、法要や会議などで組の住職方が集まります。僕のお寺は北海道の中でも最北の宗谷というエリアに入ります。)の各ご住職方に来ていただき、当日のお経や作法の動きを皆さんと一緒に確認していった。『新制御本典作法』という、本願寺で制定された新しい作法。これを当日は執り行う予定。
 宗谷組では、このおつとめは初。各ご住職さま方に恐縮ながらお集まりいただき、節や拍数を一緒に学び、当日をイメージしながら作法の動きを確認していった。
 お坊さんがお経を唱える。誰もがもっている、シンプルなお寺さんのイメージだろう。その僧侶同士が本堂に集まり、お経の稽古をすることはやはり充実感があり、とても意義深いことである。なによりぼくのワガママにも関わらず、みなさんがきてくださったことが嬉しかった。(ちなみに同じ組では、一番遠い方でボクのお寺から約2時間、100キロ以上離れている御住職もいらっしゃいます。)みなさん、本当にありがとうございました。
 ひとつ、ひとつ、声を合わせて。お互いを想い、寄り添う気持ち。声明(しょうみょう)という仏教音楽には、そんな心を育んでくれる力があるかもしれない。そんなことを思った日。
 あと、3カ月後。法要当日は、御門徒の記憶に残るような素晴らしい法要にしたい。本気で思ってます。